やってみたらできた(その6)

情熱というものはすごいもので、苦手でもやってみようという気にさせます。

私はビオダンサというダンスをしていますが、ビオダンサのTシャツが欲しくて、自分で作りたいと思っていました。

例えば、Tシャツに絵を描いたりして、オリジナルの1点ものTシャツがあったら素敵だなと思っていたのです。


最近、ユニクロ無印良品などで、アップリケや刺繍のサービスがあり、これならBIODANZAの文字入りTシャツができると思いました。

ところが、刺繍の文字が1文字あたりの金額になっていたので、BIODANZAで8文字になり、計算すると相当高価なTシャツになることがわかりました。


そこで、自分で文字を作ればいいのだと思い立ち、編み物でBIODANZAと文字を編んで、タンクトップにアップリケにしました。

何が苦手かというと、私は針仕事が苦手なので、アップリケは人に頼もうかと考えました。

けれども、今回は自分ですべてを作ると決め、アップリケを人に頼まず、下手なりに自分でやってみました。

編んだアルファベットは大きさがばらばらで、最初は大きさを揃えようかと編み直しを考えました。

しかし、並べてみたら、子供の手がきのような雰囲気があって、なんだか楽しそうなと感じがあって、不揃いのままアップリケしました。


出来上がって試着したら、平面で見ているのと見栄えが違って、いろいろと工夫しなけばならないとわかりました。

けれども、どんなに稚拙でも世界で1枚しかないビオダンサタンクトップ、やっぱりうれしい。

今度のクラスで来て踊ってみて、洗濯してみてどうなるか、本当に試作品です。


ちなみに、写真の左上にある針刺しは、布団針用のために自分で作った針刺しです。

布団針は針が長いので、空き瓶に綿を詰めて、外側にカバーを付けて、頭にフェルトで針を刺す部分を付けてみました。

これは讃岐かがりてまりを作るために作った針刺しですが、針仕事が苦手のため、中断したままになっています。
頑張って、てまりも仕上げたいと、改めて思いました。

ゆるい作品かもしれませんが、1点ものの何かを作り続けます。


Kaoru Kurosawa
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