八重桜も今年は見頃が早かったです。

今年はどんな桜も例年より約2週間近く早い見頃を迎えているようです。

今回も新宿御苑で撮影した写真です。



新宿御苑の八重桜が咲き始め、満開になると、八重桜よりも早く咲いた桜たちの花吹雪もあって、新宿御苑は桜色に包まれます。

ただ、今年は例年とは違い、新宿御苑全体というよりも、スポットで満開の桜を見る感じでした。
(あくまでも私個人の感想です)



今週、とても暑い日だった、4月3日と4日、連続して新宿御苑に行きました。

たった1日の差で八重桜の開き具合の違いがわかるほどでした。

ちょっとピンボケですが、この写真は4月3日の広い芝生が広がっている場所にある八重桜です。



そして、翌日の4月4日、アングルは違うのですが、同じ八重桜です。

一つの花が大きいため、満開の八重桜は前日の”ほぼ満開”よりも見ごたえがありました。




他にもこのような桜の花も撮影できました。


山吹と八重桜、両方が見頃でした。


日本庭園のエリアにあるお茶室の脇の枝垂れ桜も満開を迎え、散り始めていました。


あと、御衣黄(ギョイコウ)という桜も咲き始めていました。



新宿御苑の桜の時期は、来苑者数が多くて、撮影時に人が写らないようにするのがとても難しいです。

また、この数年、海外の団体観光客の方々が多く見られるようになり、年々、その数も増えていると感じます。

そうすると、おのずと満開の桜の周りには、大勢の人が集まり、写真撮影をしています。

印象的な撮影風景は、若い海外の女性達が桜の花に顔を近づけて、顔のアップ写真を撮影している姿です。


セルフィー(自撮り)や、パートナーに撮影してもらっている、彼女たちの楽しそうな姿を20代の頃の私が見たら、びっくりするだろうなと・・・・と、口元が緩みました。

なぜなら、ビオダンサを始めるまでは、写真に撮影されることは苦手で、顔のアップなどは絶対に嫌で、桜と顔のアップ写真など考えられなかったからです。

ビオダンサを始めてからは写真撮影の機会が増え、だいぶ撮影されることに慣れました。

だからと言って、今、桜の花を顔に近づけて、アップを撮影する気持ちが強くあるわけではないので、彼女たちと自分の違いに気づいて、撮影姿が目に入ってきたのかもしれません。




あと、今年は写真撮影にまつわる変化を肌で感じる体験をしました。

私自身が誰かに写真撮影をお願いしたく、日本語が通じて、デジタルカメラの操作も大丈夫な人を見つけるまで、多少の時間を要したのです。

桜の時期の新宿御苑が国際観光地化し、周りに日本人が少なく、すぐに頼める人がいなかったことに改めて驚きました。

また、スマートフォンのセルフィ―(自撮り)の普及で、以前は普通に見られた、「誰かに写真撮影をお願いする姿」が減っていることに気づきました。

気軽にお願いし、そのお返しに、相手のグループも撮影する、そんな和気あいあいを感じる風景が消えているような・・・・。

カメラを盗まれることもないため、セルフィーは便利ですが、時代の流れとは言え、写真撮影の一期一会が無くなっていることに、一抹の寂しさを感じるお花見になりました。


ただ、晴れた日の美しい桜の前では、国籍、年齢、性別関係なく、みんな笑顔だったことは、いいことだなと思えました。


来年も美しい姿を見たいです。

Kaoru Kurosawa
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