夜桜の思い出


月がのぼりはじめて
桜が夜の顔になる

それもまた好きだ

誰かのことを思い出させる
そんな風景が思い出



2週間前のブログ記事に夜桜の写真を載せました。

その写真を見ながら描いた絵がこの絵になります。

今年、東京の桜は満月と重なりました。


さて、写真を見ても、自分の見えたものを描くため、写真通りにはなりません。

それでも、家族がパッと見たら、「夜桜だ」と言ってもらえる絵になり、よかったと思います。


描いた絵から出てきた言葉は、「素敵」や「きれい」ではなく、誰かが誰かを想って呟くような言葉でした。

私が写真を撮影したとき、この言葉が出てきたわけではなく、「夜桜は良いものだな」くらいでした。

絵を見て出てきた言葉だから素直にそのまま書き留めました。

ただ、この描いていた時、聞いていた音楽が、ゲイリー・バートンの”Astor Piazzolla Reunion: A Tango Excursion Import ”でした。

タンゴの影響を受けたかもしれません。

桜の絵を描きましたが、アトリエの近くは藤の花が咲き始め、季節は動いています。



Kaoru Kurosawa
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