ポーラ美術館
箱根へ行った話しの続きです。
私の中で、箱根と聞いて一番最初に思い浮かぶのは、ポーラ美術館です。
ポーラ美術館は山の木々の中に静かにある、とてもすてきな美術館だと私は思っています。
せっかく箱根に足をのばすので、どんな展示をしているのかもわからないまま、ポーラ美術館へ立ち寄りました。
ちょうど、10周年の記念展示をしており、たくさんの芸術家の作品を見ることができました。
久しぶりにいろいろな作家の作品、絵や彫刻、ガラス、などなど、まとめて見たので、とても得した気分になれました。
売店、レストラン、カフェがありますが、カフェは居心地がよく、そして目を引くのが美術館オリジナルの砂糖のパッケージ。
机に置かれているお砂糖が、しっかりとおしゃれな空間を演出しているなぁ〜と思いました。
また、カフェから見える外の風景は、四季折々の木々の表情を楽しむことができ、リラックスできる場所です。
雪が残る、春の足音が聞こえているこの時期、夕方にはこんな風景も美術館の外で見ることができました。
ポーラ美術館の所蔵は個人所有のものです。
たくさんの作品を個人が所有しているすごさを作品と同時にみてきたのですが、作品を大切に保管する力がないと、ここまで所蔵することはできない現実も見せられました。
お金があっても、芸術に対する理解と愛がなければ、ここまではできないのだろうなって思います。
この美術館は、ふらっと立ち寄るのもよし、興味のある展示を見に行くのもよし、私にとってそんな美術館なのです。
どんなに時を経ても作品からエネルギーをしっかりと感じ、何か心動かされる体験がある。
そういうものを、審美眼で集めるのも、ある表現のひとつのかたちなのかもしれないと今回の展示をみて感じました。
Kaoru Kurosawa
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