やってみたら、できた(その3)



写真にあるマスコットは、フィルティングニードルを用いた羊毛フェルトで作った、マトリューシカのストラップです。

バラの花をバックにこの大きさなので、小さいマスコットになります。

なぜ、フェルト羊毛に興味を持ったかというと、自分の描いた絵を立体にするには、これが一番合っているのではないかというひらめきからでした。


まずは試しに作ってみようと、市販のキットを探し、マトリューシカのキットが目的を果たせそうな気がして購入したのですが、すぐには作らず、アトリエの棚に放置していました。


最近、フェルト羊毛の人形やマスコット作りの情報を見聞きし、アトリエに放置していたキットを思い出し、衝動的に作りました。

なんとなく針を刺して形を作れば出来るのだろうと考えて、最初はフェルトにがんがん針を刺してパーツを作りました。

ところが、パーツを組み立て、穴を開けるところで、がんがん刺したフェルトが固くなっていることに気づけず、無理して穴を開けようとして、針を折ってしまいました。

がんがん針を刺すと固いフェルトになることをその時理解しました。
やはり、何事も体験してみないとわからないなと思いました。

そして、針の刺し方を変えて、もう一度作り直し、写真のマスコットまでたどり着けました。

作っているときは、フェルトの重ね具合や厚みはこれでいいのか、針の刺し方はこれでいいのか、よくわらないけれど、楽しく作業できたので、あっという間に出来上がりました。

細かい模様などは練習しないと無理だなという出来栄えですが、かわいくできて、よかったなと思っています。

タンティングレースは一筆書きのようですが、フィルティングニードルを使った羊毛フェルトによる作品作りは、色のついたフェルトを重ねて作るため、パステル画と近い作業だなと感じました。

もう少し練習した後、次は自分の絵に似せたマスコットを作ってみたいと思っています。


Kaoru Kurosawa
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