クマ太郎とイタリア語!(その7)

前回のお話はこちら











今回も自己紹介の話題です。

イタリア語の話の前に、約25年前の私の自己紹介にまつわる思い出話を少し・・・。

社会人になって2年目に一人暮らしを始めました。

成り行きで女子会館に住むことになったのですが、その施設は留学生が多く、外国人専用マンションに近いものでした。

しばらくして、女子会館は無くなり、賃貸マンションに変わり、日本人も増え、男性も済む環境になりましたが、私が入居したての時は女子会館の習わしで、新学期に入居者同士、知り合いになるために自己紹介を兼ねたレクリエーションがありました。

私はどんな人が住んでいるのか知りたかったのと、海外の友人ができるかもと淡い期待を持って参加したのは良かったのですが、とても苦い思い出となりました。

なぜなら、自己紹介で「My mame is ・・・・」と話し出したら、主催者の日本人や数名の外国人の人達がニヤっと笑いだしたのです。

その笑いは、日本の英語教育を受けた人だよね・・・、馬鹿の一つ覚えのように「My mame is」だって・・・的な笑いだったのです。

その場で「あぁ、日本人の”マイネームイズ”ね」というようなことも言われたので、とても恥ずかしい思いをしたのでした。

そして、その時、初めて、自己紹介に「My mame is ・・・・」以外の言い方があることを知ったのでした。



ここで、イタリア語に戻ります。

イタリア語で自己紹介として習ったのは、「Mi chiamo 〇〇」で、英語の「My mame is 〇〇」と同じでしたが、英語の「I'm 〇〇」に当たる「sono 〇〇」も教えてもらいました。

その時、私にあたる”Io” が無く、”私はどこ?”と戸惑いました。


イタリア語の会話の場合、動詞の活用で誰のことを話しているのか理解できるので、主語にあたる「誰」を省略するのが一般的なんだそうです。


こういう合理的なところがイタリア語の良さなんだろうなぁ・・・と感じます。

クマ太郎は動詞の活用さえ覚えれば会話が成立すると楽観しています。(ソフィアはクマ太郎を怪しんでいますが…)


クマ太郎とイタリア語、自己紹介の話がもう少し続きます。


Kaoru Kurosawa
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