7月はサイプレス(Cypress)


やすらぎ


Peace of mind



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7月になりました。

サイプレスは常緑の高木性針葉樹です。
葉と小枝に精油のほとんどが含まれているそうです。

参考書(*)によりますと、

サイプレスが薫香や薬に使われた最初の記録は、棺に入れられたこと。
古代ギリシア人はこの木を死と永遠を支配する地下世界の神ハデス(ラテン名:プルト)に献上しました。
悲しみの象徴であり、慰めの源として、地中海沿岸一帯の墓地にサイプレスが植林されているのは、このためなのです。

とあります。

また、

ウッディなサイプレスの香りは気持ちをまとめ、安定を図ります。
同時に、針葉樹特有の新鮮な辛味の気血の循環を促す作用は、心に訪れた転機と現実の変化の両方と関わることができます。
(中略)
私達が困難な変化と向き合い、受け止めるようにさせます。
まさに、内側と外側から働きかけるのです。

とあります。

(*)スピリットとアロマテラピー
  著書 ガブリエル・モージェイ
  訳者 前田 久仁子
  発行所 フレグランスジャーナル社


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この絵を描いたとき、体のエネルギーがとても満ちていたときでした。

そのためか、とても濃い色になり、カレンダーの中でも異色なものになりました。

サイプレスの林の中でやすらぎ、くつろげたらいいなと思いながら描きました。

この精油が「心に訪れた転機と現実の変化」、所謂「変容」をサポートするのは、死の悲しみを癒すことにつながっているのかもしれません。

変容中は予期せぬ出来事が起こります。

もう、お手上げで神様にお願いするしかないという状態になることも多々あります。
(人によって違うかもしれませんが)

その変わり方が激しければ激しいほど、体力、気力が必要です。

しかし、いつその出来事が起きるのか誰も、自分自身もわかりません。

このような時はしんどいことが多いので、ちょっと木に寄りかかって休みたい気持ちもあるなと思いました。


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また、このカレンダーをデザインしてくれたデザイナーがこの絵について、

「この女性は妊娠しているのでしょ?」

とコメントをくれました。

描いた私はまったく意識していなかったので、そのコメントに驚きました。

確かに、少しお腹のあたりがふっくらしているかもしれません。

産み出すということも大きな変容を体験することだと思います。


意図せず、絵の中に変容と死と相対する生が隠れていたのね。。。と後から気づきました。


この絵を見ていたら、聖句を思い出しました。

聖書の「マタイによる福音書 / 11章 28節」に

『疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。』

とあります。

エス様の慰めとは比べ物になりませんが、ちょっとしんどいな〜と思ったときカレンダーを見て一休みしてもらえばと思います。


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