MIYKE ISSEY展に行ってきました。


国立新美術館で開催されている、「MIYKE ISSEY展 三宅一生の仕事」を見に行ってきました。

以前、NHKで放映された、三宅一生氏のドキュメント番組を観て、作品を実際に見てみたいなぁ〜と思っていたので、とても軽い気持ちで展示へ出かけました。


さて、展示会場に入り、作品を見ていくうちに、その作品は知的で複雑で洗練されていて、無機質に見えるのですが、その中に自然、動物、宇宙のような有機的なものも感じ、両方がある不思議な洋服との出会いがありました。


いままで見てきたファッションの展示と同じように、最初は作品の素材、作るための技術、美しさ、また、デザイナーと多くの職人の情熱などを感じていたのですが、今回はいつもと違う何かを感じていることに気づきました。

最初、それがなんだかわからなかったのですが、映像で人間が作品を着て、そして動いている姿から、洋服の「命」を感じていたのだとわかったのです。

人間が作品をまとったとたんに、洋服が”まといもの”という生き物に見えてくるのです。

そして、「人間と洋服が共生し、活かしあっている」と強く感じたのです。


また、展示会場を進めば進むほど、なぜか、縄文人縄文土器が頭に浮かんできました。

土器の装飾やデザインにどんな意味があるのか、さっぱりわからないけれど、その中に秘められている縄文人の知恵と情熱とおおらかさが頭の中で見ている作品とリンクしていくとても面白い体験をしたのです。


こんなことを感じながら、展示会場を出てみると、作品からにじみ出てくる”熱”にじわじわと興奮し、ワクワクしている自分がいました。

見るのは洋服なのですが、そこから感じ取れるものは多岐にわたっていて、個人的には行ってよかった!と思いました。

ちなみに、展示は6月13日(月)までだそうです。

Kaoru Kurosawa
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