ボランティア活動に行ってきました(その6で完結)

到着3日目

東北高校のとなりにあるインターナショナルスクールの先生方に対してPTSDのケアのトレーニングがありました。


全体の9割の先生が外国の方でした。

日本で生活しているのは、日本人だけではありません。
多くの海外の方がいます。

報道では、外国へ戻った人達のことがニュースになっていましたが、現地に残っている人達もいます。

現場にいれば、日本人、外国人関係なく、人間として、被災者なのです。
言葉が違う、肌の色が違う、そんなこと関係ないのです。


特に地震のない国からいらしている方たちにとって、今回の地震で受けたショックは計り知れません。

日本人でも情報がつかみにくい現状で、震災の現地にいる外国の人達はどうだったのだろうか?と思いました。


さて、PTSDのトレーニングのことに戻ります。

講義は英語で行われ、先生方も真剣に話を聞いていました。
DavidはPTSDについて、人生をよりよく生きるという観点で話しました。

震災にあって、心に傷ができてしまっても、一歩を踏み出して生きることについて、熱心に話をしました。

講義の後、Davidに声をかけた先生のコメントは、自分の人生を見つめなおしたコメントでした。


このトレーニングに参加すると、PTSDのことを知るだけではなく、自分の人生を見つめ、良くしていこうという自発的な変化が生まれるようです。



体を動かすパートは、最初は何が始まるのだろうという雰囲気で始まりました。
寒い部屋だったので、最初は体の動きも固かったのですが、動いていくと、どんどん先生方の体の動きが変わってきました。


いろいろな反応があり、私も初めて体験するような雰囲気を味わいました。
ファシリテートよりはデモンストレーションの体の動きをさせてもらいましたが、片言の英語で簡単なファシリテートをしました。

イタリアへ行き、言葉の通じない場所で踊ってきた体験がなければ、できなかったと思う場面でした。

全てがつながっている体験でもありました。


最後はどの先生も表情も体も始まりと比べるとやわらかくなっていました。


全てが終わったあと、先生方がDavidのところに集まりいろいろと話をしていました。
次回いつやるのか?という話も出ていたので、先生方に受け入れてもらえた様子がありました。
生徒達にも同じ体験をさせてみたいという意見もあったようです。


体を動かして、心を癒していく方法は、体験がないと理解してもらいにくいことだと思います。
先生方が体験し、生徒たちにも体験させたいと思ってくれたことは嬉しいことです。


仙台市内に戻る前に、学校の近くにあるファミリーレストランでトレーニングに参加した先生と一緒に食事をしました。
前日の余震の影響で、飲食店はお休みだったり、営業時間を遅らせていた店舗がありました。

運良く、ファミリーレストランで食事ができてよかったです。


さて、このファミリーレストランの近くに仙台大観音がありました。
その場所にバス停があるので、観音像を見学してから仙台に戻ることにしました。
とても大きな観音像でした。

その後、仙台に戻り、全ての予定が終わりました。

そして、翌日、急遽カウンセリングの予定が入ったDavidと別行動を取り、仲間とバスに乗って東京に戻りました。

これが4月最初に体験した私のボランティア活動でした。


そして、仙台大観音を約一ヵ月後になる、5月2日にバスの中から再度見ることになりました。

5月1日と2日に東京シンフォニアというオーケストラのボランティア活動に同行しました。

活動場所は仙台市気仙沼市でした。


仙台から気仙沼へ行く高速道路を走っている途中に、観音像を見ました。
再び出会えて、すこし嬉しかったです。


東京シンフォニアとのボランティア活動の報告は、もう一つのブログのほうに書こうと思っています。


初めてのボランティア活動から次のボランティア活動へつながっています。
体験すればするほど、ボランティア活動はどうやることが良いのか、考える体験があります。
やってみないとわからないことばかりです。


次回のボランティア活動がいつになるかわかりませんが、いままでの体験を活かしていきたいです。