11月はフランキンセンス(Frankincense)でした。


神秘的な力



Mysterious force




あっという間に11月も最後の日です。

11月はフランキンセンスというエッセンシャルオイルの妖精が、
1ヶ月を飾ってくれていました。


日本語ではフランキンセンスは乳香と呼ばれています。

フランキンセンス古代エジプトをはじめ、多くの文明で広く使われ、
神殿の儀式や日常生活に使われていたことがわかっています。


フランキンセンスの名前は、
中世期のフランス語で「純粋」、「自由」をあらわすfrancと、
「燻く」という意味のラテン語incensiumの合成語だそうです。


広く時代を超えて使われていたかを知る一つの例になると思うのですが、
フランキンセンスは聖書では22回も登場するとても有名な香りです。
旧約聖書にも新約聖書にも記述があります。

特に有名なのは、イエス・キリストが誕生した時、
東方の博士たちがイエスに贈った3つの宝物の一つが乳香でした。


現在でも、フランキンセンスは高価なエッセンシャルオイルの一つです。
このオイルは木の樹脂から作られます。

実際、フランキンセンスの樹脂を見たことがあるのですが、
品質の良い物ですと、樹脂がパワーストーンのようです。



11月の初旬、TVを観ていたら、BSフジの番組で「大使館の食卓」と
いう番組が放映されていました。


オーマン大使館を訪ねて、オマーンの料理を食べるという番組ですが、
最後に、オマーンの食後の風習として紹介されました。

なんと、その風習は、フランキンセンスの樹脂を炊き、
ローズウォーターで手を洗う(手につける)というものでした。
(ああぁ…贅沢な習慣なのでしょう!)


ぜひ、やってみたいと思ったのですが、
残念ながらフランキンセンスの樹脂は持っていないのです。
手に入れることがあれば、ぜひやってみたいと思います。



この絵を書いたのは約1年前になります。

ちょうどその当時、中東にフランキンセンスを探しに行った写真を
ある集まりで見るチャンスがありました。

その影響もあって、フランキンセンスを描きました。


炊かれた香り、オイルとなった香り、
両方とも神秘的だと思う何かを感じたので、
絵もなんとなくミステリアスな女性の絵になりました。


フランキンセンスの成分を調べると、
体にとてもよい影響をあえる成分が多く含まれていることも分かっています。

神経をリラックスさせる力もあるので、儀式から日常生活全般で使われる、
それだけの理由があるのだろうなと思います。

言い換えると、フランキンセンスの香りは、香りの万能選手のようです。



そこで、今回の言葉は「神秘的な力」としてみました。


どこかで、皆さんがフランキンセンスと出会い、
神秘的な力を感じていただければと思います。

そのとき、この絵の女性がふっとよぎっていただければ、幸いです。



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